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​・学生時代:MOFナノ空間を用いた高次アセンの創製と機能開拓

ベンゼン環が直線状に縮環したアセンは、π電子の非局在化に由来した電気伝導性や蛍光特性などを有する。その特性はベンゼン環の個数が増加するにしたがって向上するため、長いアセンの合成および特性に興味がもたれてきた。しかしながら、ベンゼン環が増加するにしたがってアセンの溶解性や化学的安定性は大きく低下し、その合成および特性評価を困難としていた。
我々は置換基の導入や
表面科学といった従来法とは全く異なる、多孔性金属錯体(MOF)の有するナノ空間をアセンの合成・集積・機能発現場として用いることで、精密かつ大量の合成や、特性評価を可能とした。例えば、無置換ペンタセン分子をMOF細孔内に導入するだけで、酸化反応を大きく抑制し、溶液中に匹敵する発光特性を示すことを見出した(J. Phys. Chem. C, 2022.)。さらには、MOF細孔内での重合反応によってベンゼン環が無数に連なった「ポリアセン」の合成に成功し、アセンの従来の最長記録を大幅に更新した(Nat. Synth., 2023.ケムステ紹介記事)。

©2021 by Takumi Miura  無断転載を禁止します。

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